2015年10月12日月曜日

レビュー:ザ・ラッキーキャット サン 猫のウィスキー

The Lucky Cat "Sun" by Mars(マルスウィスキーのザ・ラッキーキャット サン)を飲んだ。86点。
マルスウィスキーから、変わったラベルの一本。写真の猫は、オーナーの愛猫だそうだ。これなら、ウィスキーファンと、猫ファンの両方にアピールできるだろう。
中身は、モルト原酒の熟成の仕上げに、ポートとマディラ、ふたつの酒精強化ワインの樽で熟成させたもの。

どのような香味をみせてくれるのだろうか。

ザ・ラッキーキャット “サン”

【評価】
グラスを傾け、鼻に近づけそっと息を吸う。赤いクレヨン。土、ポピー。深い陶酔。
口に含んで転がす。絨毯の上で伸びをする猫。やわらかく、なめらか。しなやかなあくび。
野味溢れる、ゆったりとした一杯。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:The Lucky Cat Sun(ザ・ラッキーキャット サン)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, Port Wine,  Madeira Wine, オーク、ポート、マデイラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


オーナーの愛猫。なかなかの美猫である。

説明ノート

深い陶酔。やわらかく、なめらか。









2015年10月11日日曜日

レビュー:ASAMA(軽井沢) 2000 12年 けだるい午後を・・・

ASAMA(軽井沢) 1999/2000 12年熟成(ASAMA by Karuizawa 1999/2000 12yo)を飲んだ。89点。
軽井沢蒸溜所といえば、2000年に蒸留を終え、2012年に完全閉鎖した蒸溜所だ。蔦(ツタ)で覆われた蔵で原酒を熟成していた、なんとも情緒ある蒸溜所であったらしい。
このボトルは最後の蒸留年2000年と、その前年の1999年の原酒を用いていて、英国に本拠地を置くナンバーワンドリンクスというボトラーがリリースしたもの。需要と供給の関係はいつも皮肉なもので、閉鎖した蒸溜所の「もう手に入らない」ウィスキーほど、高価になるようだ。

さて、このウィスキーの由来も市場での価値も横において、目を閉じてただ味わってみよう。

ASAMA 50.5 軽井沢蒸溜所

【評価】
グラスを傾け、鼻に近づける。甘美で、薄く切ったオレンジピールを乗っけた生チョコような上品さ。洋々と、滔々と溢れ出る豊かな樽の香り。
口に含めば、完熟のオレンジの皮をつねったときに少しだけ散る果汁と、ダークチョコ。
籐のゆれる椅子にすわって、けだるい午後を過ごそう。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄:ASAMA(軽井沢) 1999/2000 12年熟成(ASAMA by Karuizawa 1999/2000 12yo)
地域:Japan, 日本
樽:Oak, Sherry, オーク、Sherry
ボトル:Number One Drinks ナンバーワンドリンクス

日本のウィスキーをヨーロッパに紹介するNumber One Drinks 「一番」のロゴ

浅間山のシエルエット、軽井沢蒸溜所


甘美で、薄く切ったオレンジピールを乗っけた生チョコ

滔々と溢れ出る豊かな樽の香り

籐のゆれる椅子にすわって、けだるい午後を過ごそう





2015年10月4日日曜日

レビュー: ティーニニック 1982 28年 灰にレモン果汁を・・・

TEANINICH 1982 28yo by ACORN'S Natural Malt Selection(エイコーンのナチュラル・モルト・セレクション ティーニニック1982 28年熟成)を飲んだ。86点。
ティーニニックといえば・・・、少なくとも日本人にとってはマイナーな蒸溜所だ。リキュールのドランブイに使用されている、と言ってもまだマイナー。ドランブイがカクテル「ラスティ・ネイル」の材料と言えば、こちらはすこしだけ知られている。

さて、この28年熟成のシングル・モルトはどのような香味だろうか。

ティーニニック1982 28年熟成

【評価】
グラスに鼻を近づける。ろうそく、せっけん、ライム、鋭い香の印象を和らげるように、薄い灰のベール。風でろうそくが煌めく。
口に液体を少量含む。灰にレモン果汁を染み込ませて。少しナッティな香。
心地よい揺らめき。

【Kawasaki Point】
86point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:TEANINICH 1982 28yo (ティーニニック1982 28年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:Acorn(エイコーン)

ナチュラル・モルト・セレクション

ろうそく、せっけん、ライム

鋭い香の印象を和らげるように、薄い灰のベール

灰にレモン果汁を染み込ませて






2015年10月3日土曜日

レビュー:ハイランドパーク 25年 庭には木でできた・・・

HIGHLAND PARK 25yo (ハイランドパーク 25年熟成)を飲んだ。89点。
スコットランドの北端、ノルウェーの西に位置するオークニー諸島のイメージといえば、海と強い風、夏至の沈まぬ太陽、輝くオーロラ、それからヴァイキング、といったところだろうか。そしてもうひとつのイメージは、このウィスキー、ハイランドパークを生みだしている地ということだ。

さて、ハイランドパーク25年の香味はどのようなものだろうか。

ハイランドパーク25年熟成

【評価】
グラスに鼻を近づける。木のテーブルに飾られたバラ、若々しく綺麗なグリーン、真紅の花弁。まるで香水。深い落ち着きをもたらす。
グラスを傾け、液体を口に含む。口の中で花弁が散って、紅い印象を残して溶けていく。レモンのニュアンス。新築の木の家。庭には木でできたシーソー。子供たちが無邪気に遊ぶ。
何重にも木の香がかさなっているのに、決してまとまりを崩さない。

【Kawasaki Point】
89point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:HIGHLAND PARK 25yo (ハイランドパーク 25年熟成)
地域:Islands, アイランズ
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

木でできたボトルキャップ

おなじみのロゴ(Bodoni系)のフォント

DISTILLERY KIRK WALL ORKNEY
オークニー諸島のカークウォールの蒸溜所

木のテーブルに飾られたバラ

何重にも木の香がかさなっているのに、決してまとまりを崩さない



Highland Park 蒸溜所はスコットランドの北端に位置する。