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レビュー:ベンリネス 20年 夏のしぼりたての・・・

Benriness 20yo by CADENHEAD(ケイデンヘッドからリリースされたベンリネス20年熟成)を飲んだ。89点。

ウィスキーに季節があるなら、これは夏だろうか。



【評価】
グラスから立ち上る香りは、夏のしぼりたてのきんかん、ぽんかん。風鈴の音が聞こえ、入道雲がもくもくしてる。
口に含む。木で作った小さな船、小川にサラサラ流す。柑橘を氷の張った冷たい水に放りこむ。
このウィスキーは、花火でも見ながら飲みたい。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄:Benriness(ベンリネス)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Bourbon (バーボン)
ボトル:CADENHEAD (ケイデンヘッド)








レビュー:グレンアラヒ 1992 23yo Cadenhead あの喧騒は一瞬で・・・

Glenallachie 1992 23yo Series of Small Batch by Cadenhead(グレンアラヒ1992年 23年熟成 ケイヘンヘッドのスモールバッチシリーズ)を飲んだ。81点。

WとMとCが重なったロゴでおなじみ、William Cadenhead(ウィリアム・ケイヘンヘッド) は信頼できるボトラーのひとつだ。

さて、このボトルはどんな香味だろうか?

グレンアラヒ 1992年蒸留 23年熟成 by ケイデンヘッド

【評価】
その香りは、夏のクヌギ。蜜。火薬!
口に含む。午前の光を浴びたフラワーウォーター。ガスライター。侘しい夜の花火あと。
あの喧騒は、、一瞬で遠くにいってしまった。

【Kawasaki Point】
81point

【基本データ】
銘柄: Glenallachie (グレンアラヒ)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Sherry(シェリー)
ボトル:William Cadenhead (ケイデンヘッド)

非常に美しいロゴだ

夏のクヌギ。蜜。火薬! 

午前の光を浴びたフラワーウォーター



侘しい夜の花火あと。

あの喧騒は、、一瞬で遠くへいってしまった。

レビュー:グレンバーギー 1992 25yo ケイデンヘッド 渋みのブレンド・・・

GLENBURGIE 1992 25yo by CADENHEAD(ケイデンヘッドのグレンバーギー1992年蒸留 25年熟成)を飲んだ。
1992年に蒸留したウィスキー原酒が、25年間も木の樽で熟成して、ケイデンヘッド社がボトリングして私たちの手元に届いている。関係ないが、1992年は映画『紅の豚』が公開された年だ。
ちなみに、ボトラー(瓶詰業者)のケイデンヘッドは今年で175周年だそうだ。ボトルにバッジがついている。175年前・・・日本でいえば徳川将軍の時代。
なにかと「年月」に思いを馳せずにはいられない酒がウィスキーだ。年月が原種に多くの香りを与えて、(不思議だが)まるでハーモニーになっていく。

さて、このボトルの酒は、どのような香味だろうか。

グレンバーギー1992 25yo

【評価】
グラスから立ち上る香りをかぐ。ハープシコードから流れるふわふわしたメロディ。柑橘の渋みが通奏低音だ。タルの木を木槌で叩くと、案外、硬い音がしそうだ。
口に含むと、ふわっと魔法みたいに消えていくインパクト。ほんのり残していく香りは、複数の柑橘の渋みのブレンド。だが心地よい。
洗練されたウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄: GLENBURGIE 1992 25yo(グレンバーギー1992年蒸留 25年熟成)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:WILLIAM CADENHEAD, ウィリアム・ケイデンヘッド

ケイデンヘッドは今年で175周年

1842-2017


柑橘の渋みのブレンド。だが心地よい

234本ボトリングされているようだ



レビュー:グレングラント 1992 23yo 失恋を歌っている・・・

GLEN GRANT 1992 23yo by CADENHEAD SMALL BATCH(ケイデンヘッドのスモールバッチシリーズ、グレングラント 1992年蒸留 23年熟成)を飲んだ。87点。

カクカクしたボトルでおなじみの、ケイデンヘッド社のスモールバッチシリーズ。スモールバッチは、少量生産ということ。ウィスキーは自然の時間がつくるもので、ひと樽ずつで味わいが違うもの。だから、同じ蒸留所の同じ銘柄でも、多種多様な味わいになる。その多様性を味わえるのが、ウィスキーの魅力のひとつだろう。

さて、今夜はイタリアでは結構メジャーなグレングラントという銘柄。どのような香味だろうか。

ケイデンヘッドのグレングラント23年 1992蒸留

【評価】
その香りは、落ち着きながらも、、高揚感への誘い。スイカの皮、グレープフルーツの皮、ピンクグレープフルーツの果肉。
グラスを傾け口に含む。甘くしっとり聞かせるジャズスタンダードナンバー。失恋を歌っている。
砂浜で寝っ転がる。ほほに砂がつく。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄: GLEN GRANT 1992 23yo by CADENHEAD SMALL BATCH(ケイデンヘッドのスモールバッチシリーズ、グレングラント 1992年蒸留 23年熟成)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:WILLIAM CADENHEAD, ウィリアム・ケイデンヘッド

23年熟成。木の樽の中で23年じっとしていた飲み物。

高揚感への誘い
 
こういったしっとりした大人の一杯に出会ったなら
もう一杯たのみたくなる




レビュー:リトルミル 1991 19yo Cadenhead's まるでゴツゴツした崖を・・・

CADENHEAD'SのLITTLEMILL 1991 19yo(ケイデンヘッドのリトルミル 1991年蒸留 19年熟成)を飲んだ。78点。

ケイデンヘッドといえば、スコットランド最古のボトラーとか、カクカクした無骨な瓶の形とかのイメージがあるかもしれない。少し前は一般的ななで肩ボトルだったようだ。(参考:ボトラーズとは?

リトルミルといえば、イギリスのスコットランドはローランド地方の閉鎖系蒸留所だ。閉鎖して、再開して、また閉鎖して・・・また復活する?そんな噂もあるが、もはやどっちでもいいだろう。このローランドという地方では、そんな閉鎖系蒸留所が多くて、やや切ない気持ち、郷愁にかられる・・・そんな思いを抱くウィスキー好きが多いかもしれない。

このボトルは、どのような香味だろうか?

リトルミル 1991 19yo

【評価】
グラスから立ち上る香りは、納品されたばかりの木の家のカタログの山。青リンゴ。機械オイル。裸電球。コイル。
口に含む。ばね仕掛けのおもちゃがあちこちに飛んでいく。厚みのある段ボール。青リンゴの痕。
まるでゴツゴツした崖を思わせるウィスキー。

【Kawasaki Point】
78point

【基本データ】
銘柄:LITTLEMILL 1991 19yo (リトルミル 1991年蒸留 19年熟成)
地域:Lowland, ローランド
樽: Bourbon (バーボン樽)
ボトル:CADENHEAD'S ケイデンヘッド


縦に「LITTLEMILL」と書かれたラベル

ボトルについているテイスティングノート

青リンゴ。機械オイル。裸電球。

ゴツゴツした崖を思わせる




レビュー:ボウモア 2000 13年 ケイデンヘッド 狂おしく弾けて・・・

Bowmore 2000 13yo CADENHEAD SMALL BATCH(ケイデンヘッドのスモールバッチシリーズ、ボウモア2000年蒸留 13年熟成)を飲んだ。87点。
ケイデンヘッドとは1842年創業のスコットランドの歴史あるボトラーだ。スモールバッチとは、少量生産のこと。ウィスキーは、同じ蒸溜所、同じ熟成年数であっても、樽ごとに個性があるので、さまざまな味のバリエーションが可能だ。
さて、このボウモアの香味やいかに。

ケイデンヘッド スモールバッチ ボウモア2000 13年

【評価】
グラスから立ち上る香りをかぐ。石の表面を撫でて、靴の底で灰のなかでくすぶっている火を消す。誰かがグレープフルーツを大きな手でぎゅうっと潰す。それが灰に落ちてジュゥッという。
口に含めば、これは情熱のボウモア。狂おしく弾けて方々に飛んでいく。
後に残るは甘い香り。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄: Bowmore 2000 13yo CADENHEAD SMALL BATCH(ケイデンヘッドのスモールバッチシリーズ、ボウモア2000年蒸留 13年熟成)
地域:Islay (アイラ)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:WILLIAM CADENHEAD, ウィリアム・ケイデンヘッド

ヘイデンヘッド スモールバッチ

灰のなかでくすぶっている火を消す

後に残るは甘い香り



このウィスキーが生まれたのは、イギリスはスコットランドの小さな島「アイラ島」にある、ボウモア蒸溜所だ。Bowmoreとはゲール語で“大きな岩礁”という意味。場所をmapで確かめてみて。




レビュー:ラフロイグ1984 12年 ケイデンヘッド 詩人の書きかけの・・

WILLIAM CADENHEADのLaphroaig 12yo(ウィリアム・ケイデンヘッドのラフロイグ 12年熟成)を飲んだ。89点。
ケイデンヘッドは老舗のボトラー。この緑の瓶は美しい。

ウィリアム・ケイデンヘッドのラフロイグ 12年熟成

【評価】
グラスを傾け、鼻を近づければ、石畳の階段を降りて、草むらの庭にたどり着く。赤い実をつけた木の横に立って、子供達のサッカーを眺めている。煤(すす)けた石の壁、焚き木のあと。
口に含めば、円熟味を増したピアニストによるモーツァルトのような、膨らみのある甘さと、主張のバランスよ。強烈な光を放つ瞬間に出会う。
詩人の書きかけのノートブックをめくっているような、満足を得つつ、続きが気になる、そんなウィスキー。ストーリーのある煙。

【Kawasaki Point】
89point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄: Laphroaig 12yo(ラフロイグ 12年熟成)
地域:Islay (アイラ)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:WILLIAM CADENHEAD, ウィリアム・ケイデンヘッド

石畳の階段を降りて、草むらの庭にたどり着く

煤けた石の壁、焚き木のあと

シングルカスクの魅力について

1984-1996 12年熟成

満足を得つつ、続きが気になる、そんなウィスキー

ラフロイグ蒸留所の位置を地図で確かめてみて。Laphroaigは「広い湾の側にある美しい窪地」という意味。

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レビュー:カリラ22年 ケイデンヘッド 石の寡黙さ

WILLIAM CADENHEADのCAOL ILA 22yo(ウィリアム・ケイデンヘッドのカリラ22年熟成)を飲んだ。87点。
ケイデンヘッドは老舗のボトラー。

アイラ島のカリラ、どのような表情を見せてくれるのか。

【評価】
グラスから立ち上る香りは、雨上がりのウッドデッキ、線香と灰。灰の向こうに複数の果物。ライトアップされた橋。暗闇の中で最低限のラインが浮かび上がっていて、海からの潮風が髪をそよぐ。
口に含んだ印象は、冷たい御影石の上に手をおいて、果物を眺めながら葉巻に火をつけようとしている。木の椅子に座っている。
フルーティな余韻を残しながら、石のような寡黙さ。花のようであり、石のようであるウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄: CAOL ILA 22yo(カリラ22年熟成)
地域:Islay (アイラ)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:WILLIAM CADENHEAD, ウィリアム・ケイデンヘッド

長熟(22年)のカリラはどこかフルーティ
ライトアップされた夜の橋のような、潮風を感じる香り
フルーティな余韻を残しながらも、
石のような寡黙さも持っている

カリラ蒸留所は海峡に位置している。「Caol Ila」とはゲール語で「アイラ海峡」のこと。

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