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レビュー:カバラン 蒸溜所限定 スピード感のある短い曲・・・

KAVALAN Distillery Reserve(カバラン ディスティラリー・リザーブ)を飲んだ。89点。
カバランは台湾の蒸溜所で、いわゆる5大産地ではない“ニューワールド”系だ。新しい蒸溜所がどんどん生まれ、流通しているのは素晴らしいことだ。日本から最も近い国の蒸溜所でもある。
今回飲んでものは、カバランの中でも蒸溜所でのみ販売されている「蒸溜所限定」の一本。
さて、どのような香りと、味なのだろうか。

カバラン ディスティラリーリザーブ

【評価】
グラスから香るアロマは、甘い薪、ブッシュドノエル、リネンのテーブルクロス、ハチミツの皿。重厚な木の椅子。まっすぐ高い背もたれ。
グラスを傾け、液体を舌の上に流し込めば、一瞬にして柑橘が弾ける。イチゴ、マンゴー、さまざまな色合い。同時にピートが飛び出す!濃くてスピード感のある短い曲を聴いているかのよう。濃いバター。
陽気な煙を後に残す。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN Distillery Reserve(カバラン ディスティラリー・リザーブ)
地域:Taiwan 台湾
樽: Oak,   オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

銀色に光っている箱

KAVALANは漢字表記だと「金車」

このなんとも言えない“高級感”

2007年蒸留、2014年ボトリングの6~7年熟成。
わずか6、7年でこの熟成とは・・・
気候の生み出すマジックだ

濃くてスピード感のある短い曲を聴いているかのよう。





レビュー:カバラン ポーディアム ショートケーキの生クリームの濃度で・・・

KAVALAN Podium(カバラン ポーディアム)を飲んだ。88点。
ウィスキーといえば、イギリス、日本、アイルランド、アメリカ、カナダが有名だが、近頃はニューワールド・ウィスキーと呼ばれる比較的新規参入の国々のウィスキーも楽しまれている。
カバランは台湾のウィスキーで、暑い国なので熟成はかなり早く進むらしい。
この“ポディウム”はおそらくオーケストラの指揮台を指しているものと思われる。カバランの他のシリーズではコンダクター(頂極指揮)とか、ソリストなどの音楽に関係するタイトルがつけられているからだ。

さて、このウィスキーの香味やいかに。

カバラン ポディウム(ポーディアムとも)
ウィスキーインポーター田中様よりご提供御礼

【評価】
グラスにそっと鼻を近づければ、崇高なハチミツの香り。メリーゴーラウンドのキラキラした一瞬を切り取ったかのよう。そして、日本家屋の柱。
口に含めば、ライトで奥ゆかしい甘み。ショートケーキの生クリームの濃度で舌に襲ってくるが、すっと引いていく。木の渋みも味わわせるがあくまで穏やか。その様が面白く、もう一口、含みたくなる。
上品な甘みを味わいたければ、どうぞ。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN Podium(カバラン ポーディアム)
地域:Taiwan 台湾
樽: American White Oak,   アメリカンホワイトオーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

くどくならない紫


崇高なハチミツの香り

もう一口、含みたくなる





レビュー:カバラン ソリスト バーボン ハチミツとバラの・・・

KAVALAN Solist Bourbon(カバラン ソリスト バーボン)を飲んだ。86点。
ウィスキーインポーターのエマナックの田中様よりご提供御礼。
(ところで書評ブログへの本の提供はよく見かけるが、ウィスキーブログへのウィスキーの提供はまだまだこれから、といったところで、比較的新しい動きではないだろうか。当ブログではよくもわるくも自由に表現させていただく前提で、ありがたく頂戴しております)

さて、その香味やいかに。

カバラン ソリスト バーボン樽 ご提供用のミニサイズ

【評価】
グラスから立ち上る香りは、生ぬるいハチミツ。ジンジャーとスパイス。濃厚。花の蜜が幾重にも重なったような。
口に含めば、ハチミツとバラの花びらがとろける。濃厚なバニラのような。
アジアの高層ビルから見下ろす夜景。

※非常にこってりとしているが、下品にならないバランスの取り方がカバランらしい。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN Solist Bourbon(カバラン ソリスト バーボン)
地域:Taiwan 台湾
樽: Oak,   オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル



ハチミツとバラの花びらがとろける。



レビュー:キングカー コンダクター 渋みがあるのに・・・

KING CAR WHISKY 頂極指揮(キングカーウィスキー コンダクター)を飲んだ。86点。
このブログをお読みになったインポーターの田中様から献杯いただいた。感謝。

日本ではこれから広まるであろう台湾のウィスキー、「カバラン」ブランドを作っているのが金車(英語読みで“キングカー”)だが、この社名を冠したウィスキー。その香味やいかに。

サンプル用の小瓶 キングカー コンダクター

【評価】
グラスから立ち上る香りは、麦を重ねた布団に寝ているかのよう。ゆっくり進む馬車と、青空。この清涼感は、近くで細い小川が流れているのか。
風が吹いて帽子が飛ばされる。
口に含めば、ほわっと味わいが広がり、素朴な木の額縁の水彩画、廻る木の車輪とその“こしき”、土に轍(わだち)を残して行く。
渋みがあるのに柔らかい、暖かすぎない春の日の一日。

※ローランド的なというべきだろうか、穏やかな印象だ。しかし、このカバランのシリーズにはスコッチをまねたという以上のオリジナリティがある。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:KING CAR WHISKY 頂極指揮(キングカーウィスキー コンダクター)
地域:Taiwan 台湾
樽: Oak,   オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

頂を極める、指揮。 Conductor コンダクター




レビュー:カバラン シングルモルト 滝つぼで遊んだ・・・

KAVALAN Single Malt(カバラン シングルモルト)を飲んだ。78点。
台湾のウィスキーで、いわゆる5大ウィスキー(アイルランド、スコッチ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズ)に分類されていない、ニューワールドのウィスキーだ。
さてはて、その香味やいかに。

カヴァラン蒸溜所から。シングルモルト
【評価】
グラスから立ち上るのは、甘く強調した花びら。滝と森の苔。夏の水遊び。
口に含めば、過ぎ去って行く夏の日々。淡い思い出。滝つぼで遊んだ感覚。
ライトで穏やか、そしてほのかな味わい。

【Kawasaki Point】
78point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:KAVALAN Single Malt(カバラン シングルモルト)
地域:Taiwan 台湾
樽: Oak,   オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル



甘く強調した花びら。滝と森の苔。夏の水遊び。

ライトで穏やか、そしてほのかな味わい。





レビュー:カバラン コンサートマスター ポートカスク キレイな思い出を・・・

KAVALAN Concertmaster Port Cask Finish(カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ)を飲んだ。83点。
カバランといえば、これから日本でも有名になっていくであろう台湾のウィスキーだ。雪山山脈の水を使用し、台湾の温暖な気候で熟成させる。スコッチと比較し熟成年数は短い。
さてはて、その香味やいかに。

カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ

【評価】
グラスから立ち上る香りは、大きな丸い岩に生えた苔、クヌギの木についた昆虫を近くでじっと眺めて長時間過ごす少年。スイカ。縁側。
口に含めば、突然の雨でぬかるんだ土の香り。焦って走り帰る家まで。頭を拭くタオルの柔らかな感触。
まるでキレイな思い出を観せてくれるウィスキー。

【Kawasaki Point】
83point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN Concertmaster Port Cask Finish(カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ)
地域:Taiwan 台湾
樽: Oak, Port Cask,  オーク、ポートカスク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

ボトルキャップには金車のロゴ

特徴的な肩




まるでキレイな思い出を観せてくれるウィスキー



レビュー:カバラン ソリスト ビーニョ 上品に木に生った・・・

KAVALAN SOLIST VINHO(カバラン ソリスト ビーニョ)を飲んだ。85点。
カバラン(カヴァラン)は、台湾の蒸留所のウィスキーで、「SOLIST」は旗艦モデルと位置づけられているシングルモルトなのだろう。Sherry Cask(シェリーカスク), FINO(フィノ)につづいて、今回はVINHO(ヴィーニョ)。この名前は、要するにすべて「どの樽で熟成したか」をあらわしている。
シェリーは、シェリー酒の樽で、フィノはシェリー酒の中でも独特の酸味があり、今回のビーニョは、ポルトガルのワイン樽だ。
さてはて、その香味やいかに。

カヴァラン ソリスト ヴィーニョ

【評価】
グラスから立ち上る香りは、さわやかな清流、抜ける青空、ふくよかであり、鋭角でありながらも先端は丸みを帯びている。マスカットのような。
口に含めば、マスカットの酸味がコクを持ちながら拡がり、長い熱帯魚の水槽を思わせる。フルーツのフレーバーが広がる。
上品に木に生った果実を味わう夜。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN SOLIST VINHO(カバラン ソリスト ビーニョ)
地域:Taiwan 台湾
樽: VINHO,  ビーニョ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル



ぶどう酒の桶=ビーニョ樽ということなのだろうか

カスクストレングス。樽出しのボトル192本中の76本

マスカットの酸味がコクを持ちながら拡がり

上品に木に生った果実を味わう夜。





レビュー:カバラン ソリスト フィノ 春の陽射しが集まって・・・

KAVALAN SOLIST FINO(カバラン ソリスト フィノ)を飲んだ。87点。
カバラン(カヴァラン)は、台湾の蒸留所のウィスキーだ。亜熱帯の台湾でどのようなウィスキーづくりが可能となるのか。なんでも、熟成は早くすすむらしい。しかし、成長を早めた分、熟成の質が、深みが物足りなくなるのでは・・・と思われがちでもある。ところがこのシェリー(の中でもフィノ)樽で熟成された一本は・・・・・、さてはて香味やいかに。

カバラン ソリスト フィノ

【評価】
グラスに鼻を近づければ、あまい香りの中に、ジンジャーのスパイス。春の若草(芽吹きはじめ)。陽気な弦楽を奏でそうな。不思議な三重奏。明らかだがふくよかな調和。
口に含めば、春の陽射しが集まってとろけて蜂蜜になり舌の上に垂れてきたかのような。クリスタルボールに野原の風景を映して、それをいっぺんに味わったような。土の香りもあり、どっしりしている。
確かに感じる不思議な調和。

※カヴァランは注目すべきニューワールド・ウィスキーで、既にその個性を確立しているといえるだろう。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄:KAVALAN SOLIST FINO(カバラン ソリスト フィノ)
地域:Taiwan 台湾
樽: Sherry(FINO), Oak  シェリー、オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

特徴的なロゴ

ソリストのシリーズはカスクストレングスのようだ


確かに感じる不思議な調和

漢字って面白い

カバランの蒸留所はこちら。地図を拡大して台湾を旅してみては。




レビュー:カヴァラン ソリスト シェリーカスク おぉ南国の・・・

KAVALAN SOLIST Sherry Cask (カヴァラン ソリスト シェリーカスク)を飲んだ。85点。
カヴァラン(カバラン)は、この頃元気な台湾のウィスキーだ。日本にも少しずつ入ってきているが、まだまだお目にかかる頻度は少ないだろう。今回は、エバー航空で提供されていたというお土産のミニボトルを少しいただいた。(中身はWWA2011のベストシングルモルトに選ばれたものと一緒)
亜熱帯の気候で熟成されるウィスキーの香味やいかに。

カバラン ソリスト シェリー・カスク
カスクストレングスだ

【評価】
グラスから立ち上るのは、薫煙したシェリー。甘くメローな香り。角がない。フルーティな香りと葉っぱのフレッシュさ。
口に含めば、浅いが口の中で、踊る、踊る、この軽快なハーモニー。フルーツの甘煮。熱帯夜に吹く風のような。若くフルーティだが、それが「個性」となっている。
おぉ、南国を思わせる不思議なウィスキーよ。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:KAVALAN SOLIST Sherry Cask (カヴァラン ソリスト シェリーカスク)
地域:Taiwan 台湾
樽: Sherry, Oak  シェリー、オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

燻煙したシェリー

ソリスト カスクストレングス 58%
温かい台湾では熟成が3倍速で進むという・・

筆者は中国語が読めないので定かではないが、
「賞味期限:無期限」みたいなことが書いてある。
そうだとしたらチャーミングなウィスキー

金車(KING CAR)という会社がつくっているようだ

浅いが口の中で、踊る、踊る、この軽快なハーモニー

おぉ、南国を思わせる不思議なウィスキーよ。

KAVALANの蒸留所はここ。KAVALANはカバラン族のことらしい。

大きな地図で見る