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レビュー:マッカラン33年 モリソン&マッカイ 海の見えるレストランの壁に・・・

MACALLAN 1979 33yo MORRISON & MACKAY Seriese:WORLD WONDERS(モリソン&マッカイのワールド・ワンダーズ  マッカラン 1979 33年熟成)を飲んだ。82点。

このボトルのラベルに描かれたWorld Wonders(世界の七建造物)は、「バビロンの空中庭園」で、紀元前600年ごろに実際にあったとされる。実物は“空中に浮いているかのように見える”、高台に建造されたロマンティックな庭園だったようだ。

さて、ラベルはさておき、肝心の内容の香味はどのようなものだろうか。

ワールド・ワンダーズのマッカラン33年熟成

【評価】
グラスを傾け、鼻を近づければ、穏やかな樽の中で眠っている静寂さ。杏子、バナナ、ミント、シトラス。少しスパイシー。
口に含めば、軽く香りが華やぐ。ほんのりオイリーで、深くなりすぎず、海の見えるレストランの壁に飾ってある小さな人物画。色彩は明るく柔らかい。
穏やかで、大きなインパクトはないが、まとまった一杯。

【Kawasaki Point】
82point

【基本データ】
銘柄: MACALLAN 1979 33yo(マッカラン 1979 33年熟成)
地域: Highland, ハイランド
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:MORRISON & MACKAY, モリソン&マッカイ

1979年5月-2012年12月 リフィルホグスヘッド 33年熟成

HANGING GARDENS OF BABYRON

ほんのりオイリーで、深くなりすぎず

穏やかで、大きなインパクトはないが、まとまった一杯

マッカラン蒸留所の位置を地図で確かめてみて。スコットランドの北。

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レビュー:マッカラン12年 オールドボトル 口の中で香るドライフラワー

THE MACALLAN 12yo Old Bottle(マッカラン 12年熟成 オールドボトル)を飲んだ。85点。

とある長閑な田舎で見つけたボトルだそうで、このボトルの売り手もこれがどれぐらい古いのか記憶は定かでなかったようだ。幸いにもTwitterでこのボトルの年代に関するいくつかの情報をいただけたが、私のオールドボトルについての浅学を思い知る結果となった。その経験はまるで大航海時代の船乗りのような気分で、「冒険されるべき」未知の世界への好奇心と期待を新たにもった。

香味だけでなく、その歴史も「深い」オールドボトル、それがまた魅力なのかもしれない。

出会うこと自体が貴重なマッカランのオールドボトル

【評価】
グラスに鼻を近づければ、古い葡萄の木。ドライレーズン、分厚い木の表紙がついた本。華やかで、ピアノの三重奏のような香りの旋律の重なり。若い木のような、年老いた木のような。
口に含めば、芳ばしく、口の中でドライフラワーが香り、じっくりと味わいたくなる。乳酸の深い甘みと、確信的な濃さの樽。
深い味わいに、誇りすら感じる一杯。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Macallan 12yo Old Bottle(マッカラン 12年熟成 オールドボトル)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Sherry, Oak  シェリー、オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

コルクはだめになっていたそうで、
現行マッカランのボトルキャップをはめている。


今とは麦も、醗酵槽も、樽も違うはずのオールドボトル

この頃のマスターブレンダーはどのような
香味のイメージでThe MACALLANを送り出したのか

芳ばしく、口の中でドライフラワーが香る

このボトルは並行輸入品
今もこの輸入会社は存在するのであろうか・・・



レビュー:マッカラン18年 暗闇の中の黒ヒョウ

The MACALLAN 18yo(マッカラン 18年熟成) を飲んだ。88点。

The MACALLAN 18 years old

【評価】
グラスから立ち上るのは、澄んだシェリーの香り。いくつかのスパイス。前に出過ぎない木のえぐみ。レモン、マンゴー、とろんとした蜂蜜。深夜の高速道路で、長いトンネルに入りしばらく走っている。静かな気持ちになる。覚醒するような、眠るような、くすぐるような、落ち着かせるような、相反する要素を持った香り。
口に含めば、深く入ってくるのに、沈み込まない。黒ヒョウが暗闇の中で頭をもたげて、その黄金色の眼はこちらを向いている――そのような静けさと、確かな存在感。この苦味を調和するのは、ミントのような清涼感。香りは広がるが、広がりすぎず、ノドが熱いが温かい気持ちにさせる。
まぎれもなく、飲むものを内側に向かせる銘ウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:MACALLAN 18yo (マッカラン18年熟成)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Sherry, Oak  シェリー、オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


マッカランの年数表示は三角形のラベル

澄んだシェリーの香り。いくつかのスパイス。

ハイランド シングル・モルト スコッチ ウィスキー

静けさと、確かな存在感。

飲むものを内側に向かせる銘ウィスキー

世界でも最も美しい部類のウィスキーをつくるマッカラン蒸留所の位置を地図で確かめてほしい。

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レビュー:マッカラン1991 21年熟成 ウィスキーが初めての女性にもオススメできる理由とは?

MACALLAN 1991 21yo SAMAROLI(マッカラン1991 21年熟成 サマローリ)を飲んだ。85点。
サマローリはボトラーズブランドのひとつだ。いわゆる蒸留所が出しているオフィシャルボトルとは違い、蒸留所から樽を買い付け、サマローリらしさを出して瓶詰めする。
サマローリらしさとはなにか?それはなんといってもその味のまとめ方がオシャレなのだ。強烈な個性よりバランスの妙で勝負する。ちなみに、ボトルもウィスキーとは思えないオシャレさ。例えば、バーに連れ立った「ウィスキーに興味はあるけどまだ飲んだことはないんです」といった女性にもオススメできるのはなぜか。それは、そのバランス感覚が洗練されていて、初めての人を戸惑わせる“強烈な味のパンチ”を必要としないからだ。


【評価】
その香りは甘くスパイシー。爽やかなオレンジの皮を指でつまむ。細く刻んだレモンの皮をのせた生チョコレート。熟す前の、かぼす。
グラスを傾けると、お菓子のミルキィの甘さにのって、透き通ったスパイシーな刺激として口の中に侵入したあと、おだやかで甘い香りが徐々に広がり、熱の加わった生チョコレートが口の中で溶けるかのよう。ジンジャーの後味。サクランボの酸味。
ライトなだけではなく、おだやかなだけでもなく、スパイシーだけでもない、そんな甘さの深みを感じる点で、これはザ・マッカランである。時間をかけてマッカランの魅力がひとつずつプレゼンテーションされる。
さすがのサマローリなオシャレな一杯。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:MACALLAN 1991 21yo SAMAROLI(マッカラン1991 21年熟成 サマローリ)
地域:Higland, ハイランド
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:SAMAROLI、サマローリ


サマローリらしさとはなにか?
それはなんといってもその味のまとめ方がオシャレ

非常にライトな色。スパイシーで甘い。

イギリスの北のほうにあるハイランド、それもスペイ川流域の
マッカラン蒸留所の場所を地図で確かめてみて。

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レビュー:マッカラン12年

MACALLAN 12年(マッカラン)を飲んだ。87点。


【評価】
香りをかげば、甘くて渋い木の香り。うっとりするチョコレート。ビスケットの麦。木の板の塀の隙間から覗く花畑。古い本のページをめくる。
口に含めば、甘くて濃厚、多重的。ほんの少し、たらの芽のような苦味が隠れている。アルコールが誘う古い記憶。木の本棚。
時間の価値を思い出させてくれる名ウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄:MACALLAN 12yo (マッカラン12年)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Sherry, Oak  シェリー、オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


時間の価値を思い出させてくれるマッカラン12年


ウィスキーのロールスロイスと呼ばれるマッカランのこだわりの蒸留所の位置をマップで確かめてほしい。

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