ラベル 熟成年数:16-19年 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 熟成年数:16-19年 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:グレントファーズ 1991 18yo  熱を連れてくる・・・

GLENTAUCHERS 1991 18yo by Gordon&Macphail(ゴードン&マクファイルからグレントファーズ1991 18年熟成)を飲んだ。83点。

グレントファーズ(グレントハース)は、有名なブレンデッド・ウィスキーのバランタインを構成するモルトのひとつだ(そのほかにはティーチャーズやBlack&White)。シングルモルトとしては、ボトラーズのゴードン&マクファイルから世に出てくることがあるようだ。

さて、このボトルはどんな香味だろうか。

G&M グレントファーズ 1991-2010 18年熟成

【評価】
グラスをそっと鼻に近づける。春の花畑に、小さな黒板、彼はチョークで何を計算しているのか。小さな蝶がひらひら舞って、ふと手を止める。案外、蝶は規則的な動き方をしているな、と思う。
口に含む。海から運ばれてくる風が、熱を連れてくる。温度差か気圧がこの動きをもたらすのか。海の想像をする。広げたシートの下の柔らかな土を両手で感じる。
ほのかな春の香り。いそがしい頭の中。

【Kawasaki Point】
83point

【基本データ】
銘柄:GLENTAUCHERS 1991 18yo(グレントファーズ 1991 19年熟成)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Gordon & Macphail(ゴードン & マクファイル)

ゴードン&マクファイルのボトリング グレントファーズ

春の花畑に、小さな黒板

海から運ばれてくる風が、熱を連れてくる

ほのかな春の香り



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:ロングロウ1998 19年 澄んだ音色と心地よいノイズ・・・

Longrow 1998 19yo (ロングロウ 1998 19年熟成)を飲んだ。86点。

1998年といえば、映画『タイタニック』がアカデミー賞を総なめした年だ。今、あの頃のレオナルド・ディカプリを見ると(当然ながら)若いなと思う。
そんな今は昔、1998年に蒸留され、樽の中でじっと2017年まで熟成を進めていたウィスキーをボトリング。

「ロングロウ」はスプリングバンク蒸留所のリリースしている、スモーキーなブランドだ。

さて、どのような香味だろう。

ロングロウ 1998年蒸留2017年ボトリング (for ウィスクイー)

【評価】
その香りは、琴の音色のような澄んだ甘み。建築材としての竹の柔らかさと確かさ。スパイスが効いていることで、この琴の音色はさらに伸びやかになる。
口に含めば、七色に光るスパイス。色めくスパイスの奥側に、しっかりとした木の年輪を感じる。
澄んだ音色と心地よいノイズ。小気味好いリズムのウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄: Longrow (ロングロウ)
地域:Campbeltown(キャンベルタウン)
樽: Sherry(シェリー)
ボトル:Distillery Bottle (オフィシャル)

Peated Cmpbeltown Single Malt Scotch Whisky






色めくスパイスの奥側に、しっかりとした木の年輪





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:ボウモア2001 16yo シグナトリー 待っていた客船が・・・

Bowmore 2001 16yo by Signatory Vintage(シグナトリー・ヴィンテージのボウモア2001 16年熟年)を飲んだ。88点。

このボトルは297本限定だったようだ。これは希少価値を出そうとして限定している、というよりも、ちょうどあるひと樽をリリースしようとして、それをボトルに詰めたら297本取れた、ということだ。16年熟成で56%の度数。

樽は「ホグスヘッド」と記載があるので、250Lの容量だとして、もし1滴のこさず瓶詰めしたら、700mlのボトルで357本ぐらいの計算になる。ただ、毎年ウィスキーは蒸発していくので、16年経ったら297本だったのだろう(毎年1%ちょっとの蒸発でそれぐらいの数字になる)。たまにはそういう数字の計算遊びもおもしろい。

さて、世界で297本のこのボトルの香味はどのようなものだろうか。

シグナトリー・ヴィンテージのボウモア2001年蒸留 16年熟成

【評価】
グラスをそっと鼻に近づける。柔らかく鼻を包み込む煙を感じる。続けて、フルーツバスケット。テーブルの上の、青リンゴ。50年以上前の古い本のページをめくる。
グラスをゆっくりと傾けて、そっと液体を舌の上に運ぶ。ここはどこか丘の上だろうか。窓から見下ろすと、晴れた海が広がっている。待っていた客船がそろそろ着く頃だ。このリンゴを持って出かけようか。
ジリジリと広がる期待感。静かに抱いていた熱い思いが、今こみ上げてくる。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄: Bowmore (ボウモア)
地域:Islay (アイラ島)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Signatory Vintage(ゴードン&マクファイル社)

2001年3月13日蒸留-2017年3月14日瓶詰

熟成した樽はホグスヘッド

煙の質は柔らかく、鼻をやさしく包み込むかのようだ。

晴れた海の潮、かすかなリンゴの香り







Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:ラガヴーリン1998 18yo 200th記念ボトル ピンクグレープフルーツの果肉に・・・

LAGAVULIN 1998 18yo 200th anniversary bottle for Feis Ile 2016(ラガヴーリン1998 18年熟成 アイラフェス向け200周年記念ボトル)を飲んだ。87点。

2016年はラガヴーリン200周年の年だった。200周年といえば、当たり前だが、200年経たないと来ないものであり、一度しか来ない、とても貴重なものだろう。マスターブレンダーはどのような気持ちで、原酒を選んだのだろうか。

さて、その香味はどのようなものだろう。

ラガヴーリン1998-2016 18年熟成 200周年記念ボトル

【評価】
グラスから立ち上る香りをそっと吸い込む。ああ、大玉のホワイトグレープフルーツの間に鼻を埋めている!そして、ブラックペッパー。ピンクグレープフルーツの果肉にかかる。
液体を口に含む。先程のホワイトグレープフルーツと同じプレートに、ピンクグレープフルーツ、ブラックペッパー、燻製のウズラ、カマンベール。
しっとりとした、豊かなニュアンス。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄: Lagavulin (ラガヴーリン)
地域:Islay (アイラ島)
樽: Oak, オーク 
ボトル:DistirallyDistillery Bottle, オフィシャルボトル



アイラフェス向けの1本

1816年創業のラガヴーリン蒸留所

樽情報(わりと詳しめ)

大玉のホワイトグレープフルーツ

燻製のウズラ、カマンベール

しっとりとした、豊かなニュアンス。







Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:クライヌリッシュ 1997 18yo G&M どんな激流の日々でも・・・

Gordon & MacphailのExclusive label CLYNELISH 1997 19yo(ゴードンマクファイルのエクスクルーシブラベルのクライヌリッシュ 1997年蒸留 19年熟成)を飲んだ。88点。

ゴードンマクファイルはよく、G&MとかGMとかいわれる。ドルチェ&ガッバーナのように、ドルガバ的な略し方は聞いたことがない。

クライヌリッシュ 1997 18yo G&M

【評価】
その香りは、何層ものベールに覆われているが、一枚ずつのベールを剥いでいく楽しみを与える。いちごのパイだろうか、洋ナシのタルトだろうか、パッションフルーツの種だろうか。その層は重みではなく、柔らかさである。
グラスを傾け、液体をほんの少し口に含めば、飴色に輝く手に馴染むパイプ。重厚なスピーカーから流れるピアノとウッドベース。フルーツが置いてある木のカウンター。
どんな激流の日々でも、ゆったりとした時を思い起こさせる力を持ったウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:CLYNELISH 1997 19yo (クライヌリッシュ 1997 19年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽: Bourbon barrel (バーボン樽)
ボトル:Gordon & Macphail ゴードン&マクファイル


ボトルのなで肩にはG&Mの文字

シカのトレードマーク

1997蒸留 - 2016瓶詰 樽番号6489


ピアノとウッドベース・・・



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:ハイランドパーク オーディン 深く甘い・・・

Highland Park Valhalla Collection ODIN 16yo(ハイランドパーク ヴァルハラコレクション オーディン 16年熟成)を飲んだ。87点。

ハイランドパークが北欧神話の神々にインスパイアされてリリースしているValhalla Collection(ヴァルハラ コレクション)のひとつ。世界限定17,000本。“ヴァルハラ”とは北欧神話に登場する宮殿のようだ。シリーズではこれまで北欧神話の神々である、ソー(雷神)、ロキ(トリックスター)、フレイア(豊穣の女神)が発表されてきた。そして今回の“オーディン”は、北欧神話の主神とされ、このヴァルハラコレクションの完結を意味している。

どのような香味をみせてくれるのだろう。

独特のケースに収められた ハイランドパーク オーディン

【評価】
グラスを鼻に近づける。甘く香る蜂蜜。色とりどりの花々。色彩が強く浮かぶ。真新しい木の船で旅に出よう。明るい太陽の光る海原。爽やかな風。
口に含む。木でできた本棚、並ぶ分厚い布のハードカバー。金の箔押しのタイトル。古い知識の宝庫。しっかり木を感じさせるし、しっかりと甘い。ただこの甘さは軽薄なものではなく、深く甘い。
遠い地の友を思いながら、しっとりと味合うウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Highland Park Valhalla Collection ODIN 16yo(ハイランドパーク ヴァルハラコレクション オーディン 16年熟成)
地域:Islands, アイランズ
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

木製ケース。ヴァイキング船の竜頭みたいだ。
北欧の木を愛でる文化は日本と通ずるところがある。

甘く香る蜂蜜。色とりどりの花々。

知識に貪欲な神オーディンは
賢い巨人ミーミルが守る泉の水を飲ませてもらう代償として
その片目を失ったと伝えられる。
オーディンはこれにより知恵と知識を得た。

ボトルの独特な質感

の甘さは軽薄なものではなく、深く甘い

遠い地の友を思いながら、しっとりと味合うウィスキー


ハイランドパーク蒸溜所は北海を囲むオークニー諸島に位置する。
オークニー諸島では冬にオーロラが見られることがある。
北方神話ではオーロラはオーディンのもとに集まる偉大な戦士の魂を先導する、
勝利の女神の鎧のきらめきが生み出したものだとされている。





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:響17年 工芸品のようでありながらも・・・

響17年熟成(Hibiki 17yo)を飲んだ。93点。
「響」は、ジャパニーズを代表するブレンデッド・ウィスキーのブランドのひとつだろう。
17年はどのような香味だろうか。

響17年

【評価】
グラスを軽く揺らせば、むせる程の春の香り。花々の美しい畑。ミツバチが飛び、蜜を集めるのに必死。天気が良い。ふかふかのベッドでここちよく昼寝。奥行きのある香り。
グラスを少し上げて、ウィスキーを口に含んでみる。香りそのままの世界観に飛び込む。キャンバス地のスニーカーで歩き回ろう。心地よく感じるリズムは、華やかな香りのリフレインが生み出している。しっかりとした重みが与えられているせいで、余韻は長く続く。
工芸品のようでありながらも、さりげなく、自然を感じるウィスキー。

【Kawasaki Point】
93point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:響17年熟成(Hibiki 17yo)
地域:Japan 日本
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

ボトルキャップにも「響」の書が刻印されている

カクカクしたボトル。24面。

ジャパニーズを強く意識したラベルは和紙。

花々の美しい畑。ミツバチが飛び・・・

ロックスタイルでも。(香り生きている)

工芸品のようでありながらも、さりげなく自然を感じる





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:クラガンモア 1997 16年 特別のスープのよう・・・

CRAGGANMORE 1997 16yo The Warehouse(クラガンモア 1997 16年熟成 ウェアハウス)を飲んだ。85点。
クラガンモアといえば、オールド・パーやホワイトホースなどのブレンデッド・ウィスキーのキーモルトとして知られているが、シングル・モルトとしてもその名を確立している有名ウィスキーのひとつだ。

さて、今回のクラガンモアはどのような香味だろうか。

クラガンモア 1997年蒸留 16年熟成

【評価】
グラスから立ち上るのは、おっとりと麦の香るクラッカー、ペッパーを大理石の上にまぶして。クラッカーにカマンベールチーズクリームをつけて。ペッパーは仕上げにちょっと。
いざ口に含めば、狂おしく香る麦が、その熱さでクリームチーズを口中に溶かす。長い余韻と安堵感。
じっくりと煮詰めたのに透明感を増した特別のスープのよう。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:CRAGGANMORE 1997 16yo (クラガンモア 1997 16年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak,  オーク
ボトル:The Warehouse, ウェアハウス


1997/02/28-2014/01/14
 
ペッパーを大理石の上にまぶして

じっくりと煮詰めたのに透明感を増した特別のスープのよう






Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:16-19年

レビュー:クライヌリッシュ 1997 16年 ベリーブロス かなり湿度の高い春・・・

BERRY BROs & RUDD のCLYNELISH 1997 16yo (ベリーブラザーズ&ラッドのクライヌリッシュ 1997 16年熟成)を飲んだ。87点。
ボトラーのBBRは、ウィスキー好きにとってはウィスキーのボトラーとしておなじみだが、実は世界最古のワイン商として有名。
さてはて、このクライヌリッシュの香味やいかに。

クライヌリッシュ 1967 16年熟成 BBR

【評価】
グラスから立ち上る香りをかげば、かなり湿度の高い春。花々の間からモンシロチョウがひらひらと舞い出る。やがてシトシトと降る雨。向こうの空は晴れているのに。気まぐれな空。モンシロチョウは葉の影で休んでいるのだろうか。
口に含めば、雨上がりを舞う蝶。よくみれば懸命に羽を動かし、短い命に誠実であるように。やがて太陽が土を乾かしていく。
ひと時の儚い夢であり、懸命で誠実な春の日の一日のようなウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄: CLYNELISH 1997 16yo (クライヌリッシュ 1997 16年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:BERRY BROs & RUDD, ベリーブラザーズ&ラッド


1997年蒸留 16年熟成 樽No.6867


花々の間からモンシロチョウがひらひらと舞い出る

懸命で誠実な春の日の一日のような


クライヌリッシュ蒸溜所の場所を地図で確かめてみて。緑で覆われたなだらかな丘、低層の建物・・・。