レビュー:ブラックニッカ クリア (CWシリーズ)

ブラックニッカ クリア(NIKKA BLACK Clear)を飲んだ。56点。

コンビニでよく見かけるウィスキーを真剣にレビューしようというCW(コンビニ・ウィスキー)シリーズ。実勢価格は300~500円程度の180mlの「」「TORYS」「ブラック クリア」の3つ。さて、第三段は『ブラッククリア』、その香味やいかに。

コンビニウィスキーたち。左から、トリス、ブラックニッカ、角。


【評価】
グラスに鼻を近づければ、焦がした穀物のうまみ、樽の甘み。ずっと嗅いでいたい“焦がし感”。
口に含めば、穏やかにして芳醇、軽く味わえるのに深い、モルト(麦芽)とグレーン(穀物)の饗宴。すっきりまろやかな鉄分。
ウィスキーの芳ばしさとは何かを知り、味わうためのウィスキー。

ブラックニッカ


※日本を代表するコンビニ・ウィスキーの双頭を張るのが「角」と「ブラック クリア」だが、その違いにも分かりやすく言及しておこう。味わうときの参考にしてもらえたら。

」の味のコンセプトは“受け入れられやすい甘み”、“ウィスキーの苦味の再現”といったところだろう。苦味のエッセンスが甘みを引き立てるようにデザインされている。「味の対象性」を利用した普遍的な組み合わせだ。
対して「ブラック クリア」は“穀物の焦がしの芳ばしさ”、“やや抑えた甘みによるクリア感”といったところ。口当たり、ノド越しの柔らかさと、後からの味わいの余韻が両立するようにデザインされている。「時間経過」を利用した普遍的な味の設計だ。

両方のウィスキーを上記の観点で飲み比べるのも楽しいかもしれない。
「味の対象性」と「時間経過」。安価なので手軽だ。

【Kawasaki Point】
56point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:ブラックニッカ クリア(NIKKA BLACK Clear)
地域:Japan, 日本
樽:Oak,  オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

このおじさんの正式なお名前は
「ニッカおじさん」ではなく「ローリー卿」だそうだ。


ニッカウィスキーのエンブレム(紋章)


芳ばしさとは何かを知り、味わうためのウィスキー。






2 件のコメント:

  1. クリアのことじゃないんです。蝦夷のコンビニには竹鶴17年(小瓶)が売っています。アタシャ普段はそんな高いの飲みません。でも、こないだ大幅値上げしましたよね。で、その前に在庫を漁ったんです。なんせ世界一に何度も輝いたウィスキーですから、いっぺん飲みたかった。ところが期待たっぷりに封を開けてみると、なんだか薬品臭くて刺激的な香り。NoAgeの方が柔らかくてはるかにうまい。そう思ったもんです。アタシの感覚が狂ってるんでしょうか?

    ということでCWウィスキーの特別編、竹鶴シリーズをリクエストします。できたらいまはなき12年も"(-""-)" なお、蝦夷のコンビニでも竹鶴21年以上は見たことがありません。

    返信削除
    返信
    1. 竹鶴17年は今はあまりお目見えしなくなってしまったいいウィスキーですが、もちろん嗜好品なので、好みがあると思います。少し時間を置かれて飲まれるとまた印象も違うかもしれません。

      ご参考までに、竹鶴シリーズのレビューをご紹介しますね。
      竹鶴17年
      http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/06/taketsuru17yo.html
      竹鶴12年
      http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/06/taketsuru12yo.html
      竹鶴ノンエイジ
      http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/10/taketsuru.html

      ひとつのブランドを色々飲んでみることは、ウィスキーの愉しみのひとつですよね。

      削除