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レビュー:スプリングバンク 10年 古いレンガの物語・・・

SPRINGBANK 10yo(スプリングバンク 10年熟成)を飲んだ。85点。
今年に入って新ラベルに変わったようだ。ウィスキーのラベルが変わるとき、ラベルだけ変わって味が変わらない(単に前のラベルに飽きた)場合と、味も変わる場合とがある。今回は後者で、久々にあたらしいスプリングバンクって感じだ。(ちなみに旧ラベルのレビューはこちら

スプリングバンク10年

【評価】
グラスから立ち上る香りは、透明な蜂蜜。花の苦味と草木にそよぐ風。古い木の物語。
口に含む。あまりにそっと入ってくる。古いレンガの物語。だが、情熱的である。落ち着いてない感じが嬉しい。
風も塩も麦も、ぜんぶここに入って。そして始まりを予感させている。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:SPRINGBANK 10yo(スプリングバンク 10年熟成)
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル 

透明な蜂蜜のようだ

古いレンガの物語。だが、情熱的である。

風も塩も麦も、ぜんぶここに入って。


レビュー:ヘーゼルバーン 12年 手づくりのパイ・・・

HAZELBURN 12yo(ヘーゼルバーン 12年熟成)を飲んだ。83点。
ヘーゼルバーン蒸溜所はイギリスはスコットランド、キャンベルタウンに存在した。かつて竹鶴政孝(ジャパニーズウィスキーの父)が修行した蒸溜所として知られるが、1926年に閉鎖している。
今ではこの「ヘーゼルバーン」ブランドは同じ街にあるスプリングバンク蒸溜所が手がけており、毎年数千本の限定的な生産だ。ちなみに同蒸溜所のメインブランドである「スプリングバンク」はライトピート(すこし煙の香りがする)で、「ヘーゼルバーン」はノンピート(煙の香りがするピートを使用していない)。

さて、このボトルの香味やいかに。

ヘーゼルバーン12年

【評価】
グラスを傾けその香りを辿れば、艶やかな着物、紅、金、優雅な白い線。ハチミツとレモンが絶妙なバランス。透き通っているがとても深い。
口に含めば、ゆっくりと印象を裏切る。手づくりのパイ。カステラ、大き目のアメ。
穏やかな気持ちにさせる素朴さと深み。

【Kawasaki Point】
83point

【基本データ】
銘柄:HAZELBURN 12yo(ヘーゼルバーン 12年熟成)
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽:oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

スプリングバンク蒸溜所から

ヘーゼルバーン12年 すっきりとした香りの3回蒸留

紅、金、優雅な白い線

穏やかな気持ちにさせる素朴さと深み





レビュー:スプリングバンク 10年 輝きながら絡まるような

SPRINGBANK 10yo(スプリングバンク 10年熟成)を飲んだ。85点。
昔は多くのウィスキー蒸留所でひしめいたキャンベルタウンという港町で、今も現役でつくられるウィスキーだ。かつてその港町には100を超える蒸留所があったと言われるが、今ではいくつか、数えるほど。淘汰されていく蒸留所もあれば、このスプリングバンクのように生き残る蒸留所もある。
さてはて、このボトルの香味やいかに?

スプリングバンク 10年熟成

【評価】
グラスを傾け鼻を近づければ、柔らかくも主張の強いピート、奥で支える旨みの複雑さはチーズのようで。アプリコットと枝。これぞスコッチという香り。
口に含めば、塩気が柔らかくピートと溶けていく。しかしすべてがつかめるような単純さはなく、それはまるで奥が深くて暗い洞窟を眺めているよう。あさっりしているのに優しい。くどくないピートが、音と音が輝きながら絡まるようなピアノのようにポロポロこぼれていく。鼻から抜ける熱気。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:SPRINGBANK 10yo(スプリングバンク 10年熟成)
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル



1828創業

柔らかくも主張の強いピート、奥で支える旨みの複雑さ

モルトの香水と呼ばれる

すべてがつかめるような単純さはなく




スプリングバンク蒸留所はキャンベルタウンという港町にある。地図で確かめてみて。




レビュー:スプリングバンク2000 12年 SMWS 27.102 波音のメロディ

Springbank 2000 12yo SMWS 27.102(スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティのスプリングバンク 2000 12年熟成 )を飲んだ。85点。

スプリングバンク 2000年 12年熟成

【評価】
グラスに鼻を近づければ、木の蜜、搾りたてのライム果汁、おぉグッド・シェリー・パフューム。土の香りも漂わせるが野暮にならないのは、上品な甘みがあるから。夜の海辺で線香花火をしているような静かな主張。
グラスを傾け口に含めば、木の酸味と渋みを漂わせながら、すっきり、さわやか、甘い、熱い。にがみと煙があとから上がってくる。
波音をメロディにしてジャズドラムを聞きたい、そんな気分にさせるウィスキー。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Springbank 2000 12yo SMWS 27.102(スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティのスプリングバンク 2000 12年熟成 )
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽: 1st Fill Sherry Hogshead,  ホグスヘッド ファーストフィル、シェリー
ボトル:Scotch Malt Wisky Society スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ


ファーストフィルのシェリー樽なのに、
くどくなく、すっきり爽やか

12年塾生の割りにバランスが良い

野暮にならないのは、上品な甘みがあるから

ソサエティは世界最大のウィスキー愛好家団体

すっきり、さわやか、甘い、熱い

波音をメロディにして、ジャズドラムを・・・

イギリスはキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所の位置を、地図で確かめてみて。

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レビュー:スプリングバンク1973 18年 ラムカスク ~激しいドラマ~

Springbank 1973 18yo Rumcask(スプリングバンク 1973年 18年熟成 ラムカスク)を飲んだ。88点。
現在はほとんど流通していない、いわゆるオールドボトルである。さてはて香味やいかに。

1991年9月にボトリングされている

【評価】
グラスを傾け香りを味わえば、アルコールの刺激、甘みと重みの含まれた酸味、そして甘みの奥にうっとりする木の香り。清涼感もある。木に擦り付けたアッシュ(灰)だが、まろやか。雨上がりの草花。古い洋書の読書。永い時間を連想させる。
いよいよ口に含めば、うっとりする甘みの後に、スパイシーさが上がってきて、その後、アルコールが全体を覆い、すべての要素をまとめて、旨みと調和させる。
激しいドラマを見せるウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Springbank 1973 18yo Rumcask(スプリングバンク 1973年 18年熟成 ラムカスク)
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽:Rum Butt, ラム
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル



今はほとんど蒸留所が残っていないキャンベルタウンという港町で、操業を続けるスプリングバンク蒸留所の位置を地図で確かめてみて。

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