ラベル Brand:YAMAZAKI(山崎) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Brand:YAMAZAKI(山崎) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

レビュー:山崎18年 完成された・・・

山崎18年(YAMAZAKI 18yo)を飲んだ。85点。
山崎はもちろん日本で一番有名なシングル・モルトだ。(参考ウィスキーのシングル・モルトとは何か?
さて、その香味はいかに?

山崎18年熟成


【評価】
グラスを傾け顔を近づければ、六月の森が香る。新緑と野草の花々。遠くで焚き木。早朝から昼前にかけての時の流れ。あるいは、夜のしじま。
口に含めば、香る、香る、香る。倒木の上で焚いたお香。完成されたパフューム。
完成されてはいるが、どこか心惹かれる前に心が離れてしまうウィスキー。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:山崎18年(YAMAZAKI 18yo)
地域:山崎、大阪 YAMAZAKI, OSAKA
樽:OAK, MIZUNARA, オーク、ミズナラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

ボトルキャップ部分のロゴマークは「響」がモチーフ


SUNTORY SINGLE MALT WHISKY

18年熟成の山崎

山崎の崎は、寿にも読める


香る、香る、香る。倒木の上で焚いたお香。

サントリーの山崎蒸留所はここ。日本初のウィスキー蒸留所なのだ。
大きな地図で見る



レビュー:山崎12年 時の流れを感じ・・

山崎12年(YAMAZAKI 12yo)を飲んだ。83点。
日本で一番成功しているCMを生み出しているウィスキーでもある。
もしあなたがバーで「なにも足さない・・・」と口にすれば、誰かが「なにも引かない・・」と続けてくれるだろう。長年使用されてきた、「なにも足さない。なにも引かない。」という銘コピー。だれもが一度は耳にしたことがあるだろう。
最近のCMでは「ウィスキーが、わかってきた」とか、「そろそろ、ウィスキーをロックで」など、初心者にターゲットを絞ったコピーを生み出している。間違いなく、日本のウィスキー文化への貢献度No.1である銘柄だ。
(トリビアだが、初代山崎蒸留所工場長は、ニッカウィスキーの創始者である竹鶴政孝だ)

さてはてその香味はいかに。

ジャパニーズ・ウィスキーはこの一本なしに語れない。山崎12年



【評価】
グラスから立ち上る焦がした樽の香りと、木の板に擦り付けたハチミツ。雨上がりの草むら。うっとりする。杉。土器から出てくる柔らかい煙。
グラスを傾け口に含めば、スっと入ってくる、つるんとしたテクスチャ。余韻は静かにゆっくりと響く。少しスパイスが上がってくる。
時の流れを感じ、しずかな響きに身をゆだねるウィスキー。

【Kawasaki Point】
83point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:山崎12年(YAMAZAKI 12yo)
地域:山崎、大阪 YAMAZAKI, OSAKA
樽:OAK, MIZUNARA, オーク、ミズナラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

ウィスキーらしい骨格が形づくられる12年熟成

「響」という字がモチーフのロゴマーク

日本のウィスキー文化への貢献度No.1である銘柄

木の板に擦り付けたハチミツ。雨上がりの草むら。うっとりする。

時の流れを感じ、しずかな響きに身をゆだねるウィスキー

山崎蒸留所にぐっと寄りの地図。マイナスボタンを押して日本全体を確かめてみて。

大きな地図で見る



レビュー:山崎 ヘビリーピーテッド 2013 教育的なウィスキー

山崎 ヘビリーピーテッド 2013 (YAMAZAKI HEAVILY PEATED 2013)を飲んだ。56点。
全国で3,500本限定で出されるものだ。国内のウィスキー市場で3,500本は、そこそこ見かけるレベルだ。
山崎の中でも、ピート香の効いた原酒を厳選したものらしい。

全国限定3,500本 山崎ヘビリーピーテッド2013

ピートとはなにか?
ウィスキーは原料のモルトを乾燥させるとき、温風を必要とする。その温風をつくるのに、スコットランド、とりわけアイラ島ではピート(泥炭)という、アイラ島ではそこらへんを掘ったら出てくる手近な燃料を使う。この燃料のピートがウィスキーに独特の芳ばしさ、くせになる香味をもたらすのだ。

まろやかで知られる山崎が、ピートをヘビーに効かせた・・・さてはてその香味は・・。


【評価】
グラスから立ち上る香りは、フルーティ、なかでもベリー系だ。ピーティ(ピートの芳ばしい香り!)だが、どこまでもフルーティ。
グラスを傾け口に含めば、柔らかく樽香、アルコールの刺激、ほのかに香るピート。スパイシー。穏やかでふくよか。
山崎好きの人がピートとは何かを知るのに最適なウィスキー。おそらくサントリーが山崎好きの人に向けた“教育的ウィスキー”だろう。(限定の山崎ミズナラもそうだ)こういったサントリーの飲み手を開拓する、育てる意欲は素晴らしい。ただし、それ以上のアピールは感じられない。ピートはヘビリーではなく、ややピート、ぐらいの感じだ。

【Kawasaki Point】
56point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:山崎 ヘビリーピーテッド 2013 (YAMAZAKI HEAVILY PEATED 2013)
地域:山崎、大阪 YAMAZAKI, OSAKA
樽:Oak, Mizunara, オーク、ミズナラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

それほど「ヘビリー」ではないが、山崎の中ではピーティ

新品のボトル。くすんでいるわけではなくそういう印刷。

ほのかに香るピート。スパイシー。穏やかでふくよか。

大阪・京都の天王山のふもと、名水で知られる山崎蒸留所の場所を地図で確かめてみて。
大きな地図で見る


レビュー:山崎ミズナラ 2012 爽やかなのに重みもある

山崎ミズナラ 2012(YAMAZAKI MIZUNARA 2012) を飲んだ。88点。
このボトルは限定1,000本で、人気の割りに希少だ。
ミズナラは木材のこと。普通ウィスキーの樽には、アメリカンオークやヨーロピアンオークを用いるが、ミズナラはジャパニーズオーク。このミズナラ、樽につかう木材としては、最悪だ。水が漏れやすいという欠点がある。戦後、ウィスキーに適したオークが手に入らなかったので、“仕方なく”欠点のあるミズナラを使ってみた。案の定、美味くなかった。ただ、しばらく放っておいたり、何度か使ってみたりするうちに「あれ、美味くなっているじゃないか!しかも独特のうまみだ!」という発見があった。誰も期待しなかったミズナラは、ジャパニーズ・ウィスキーのオリジナリティとなった。
山崎12年など、“山崎シリーズ”に使われている樽のひとつ(山崎として売り出しているシングル・モルトは、他にもシェリー樽やバーボン樽などのさまざまな原酒を合わせている)。
今回のボトルはミズナラ樽のみを使用している。


【評価】
グラスから立ち上る香りは爽やか、若さが瑞々しい。ほんのり焦がした香り。柔らかで芳ばしい樽香がうまみを伝える。新築の木の家。
グラスを傾け、口に流し込めば、爽やかで柔らかな口当たり。苦味がほんのりとうまみを引き立てる程度に抑えられている。そして通常は口全体で感じるモルトの重みがなく、なぜか舌の上だけに重みを残す。普通の樽ではありえない感覚。
爽やかなのに重みもある独特なウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:山崎ミズナラ 2012(YAMAZAKI MIZUNARA 2012)
地域:山崎、大阪 YAMAZAKI, OSAKA
樽:MIZUNARA, ミズナラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


ミズナラは、ジャパニーズ・ウィスキーのオリジナリティ

若さが瑞々しい。ほんのり焦がした香り。

柔らかで芳ばしい樽香

爽やかなのに重みもある独特なウィスキー。

日本は大阪の山崎蒸留所の場所を地図で確かめてみて。
大事な勝負、という意味で使う「~~の天王山」という表現はこの地が由来。
昔、秀吉が光秀と戦った地であり、千利休が秀吉のために茶室をひらいた地でもあるのが山崎なのだ。

大きな地図で見る