レビュー:山崎 ヘビリーピーテッド 2013 教育的なウィスキー

山崎 ヘビリーピーテッド 2013 (YAMAZAKI HEAVILY PEATED 2013)を飲んだ。56点。
全国で3,500本限定で出されるものだ。国内のウィスキー市場で3,500本は、そこそこ見かけるレベルだ。
山崎の中でも、ピート香の効いた原酒を厳選したものらしい。

全国限定3,500本 山崎ヘビリーピーテッド2013

ピートとはなにか?
ウィスキーは原料のモルトを乾燥させるとき、温風を必要とする。その温風をつくるのに、スコットランド、とりわけアイラ島ではピート(泥炭)という、アイラ島ではそこらへんを掘ったら出てくる手近な燃料を使う。この燃料のピートがウィスキーに独特の芳ばしさ、くせになる香味をもたらすのだ。

まろやかで知られる山崎が、ピートをヘビーに効かせた・・・さてはてその香味は・・。


【評価】
グラスから立ち上る香りは、フルーティ、なかでもベリー系だ。ピーティ(ピートの芳ばしい香り!)だが、どこまでもフルーティ。
グラスを傾け口に含めば、柔らかく樽香、アルコールの刺激、ほのかに香るピート。スパイシー。穏やかでふくよか。
山崎好きの人がピートとは何かを知るのに最適なウィスキー。おそらくサントリーが山崎好きの人に向けた“教育的ウィスキー”だろう。(限定の山崎ミズナラもそうだ)こういったサントリーの飲み手を開拓する、育てる意欲は素晴らしい。ただし、それ以上のアピールは感じられない。ピートはヘビリーではなく、ややピート、ぐらいの感じだ。

【Kawasaki Point】
56point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:山崎 ヘビリーピーテッド 2013 (YAMAZAKI HEAVILY PEATED 2013)
地域:山崎、大阪 YAMAZAKI, OSAKA
樽:Oak, Mizunara, オーク、ミズナラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

それほど「ヘビリー」ではないが、山崎の中ではピーティ

新品のボトル。くすんでいるわけではなくそういう印刷。

ほのかに香るピート。スパイシー。穏やかでふくよか。

大阪・京都の天王山のふもと、名水で知られる山崎蒸留所の場所を地図で確かめてみて。
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