「バーの十戒」と言えば、かの有名なマンガ「Bartender」の作者の城アラキさんが示したものだ。
例えば「カウンターで寝てはいけない」などマナーについて書かれている。
この「バーの十戒」に敬意を示しつつ、「新・バーの十戒」を発表する。「新・バーの十戒」は、より初心者にも分かりやすく、慣れた人なら「なるほど」と言える内容にした。
以上、心の片隅に留めながら、今日もよいウィスキー・ライフを。
例えば「カウンターで寝てはいけない」などマナーについて書かれている。
この「バーの十戒」に敬意を示しつつ、「新・バーの十戒」を発表する。「新・バーの十戒」は、より初心者にも分かりやすく、慣れた人なら「なるほど」と言える内容にした。
新・バーの十戒
- バーテンダーのことをバーテンと呼んではならない
- 酒の香りを匂いと言ってはならない
- バーテンダーを急かしてはならない
- 大声でしゃべってはならない
- 出された酒が好みではなかった時、嘘をついてはならない
- 乱れてはならない
- 酒の愉しみ方にルールがあると思ってはならない
- それが誰であれ説教をしてはならない
- 過去に安くしてもらったとしても言及してはならない
- 気に入らないバーには二度と足を踏み入れてはならない
新・バーの十戒:解説編
- バーテンという呼び方は、蔑視のニュアンスが含まれますのでご注意を。(バーテンダー+フーテン=バーテン、という説も)
- 「におい」には異臭というニュアンスがあるので、ぜひ「香り」と表現しましょう。
- 急かしたところでそのバーテンダーさんの能力以上には速くなりません。心に余裕を持ちましょう。
- だだっ広い空間ではないので、そのバーの雰囲気にあわせた声のボリュームを。
- 好みでない酒はそう伝えましょう。バーテンダーさんのメモリーに記録され、次回に役立ちます。
- 酒は「決して乱れず」が美しいです。飲みすぎず、姿勢も言動もシャンとしていましょう。
- 酒の飲み方はそれぞれお好きなように。ほかの人の注文にも正解・不正解はないのです。
- 最悪なのはマスターへの説教です。バーは良くも悪くもマスターの空間ですから、説教するぐらいなら行かなきゃいいんです。
- 何らかのタイミングで安くしてくれた情報を特に他のお客さんにバラしてはいけません。せっかくの厚意をアダで返さないように。そのとき一回きりのありがたいものとして心にしまっておきましょう。「あの時は安くしてくれた・・」などとチマチマしたことは言わないように。
- よいバーが栄え、よくないバーが廃れるように、よいバーには足を運び、よくないバーには二度と行かない、という直接行動でバーを評価しましょう。あなたの感覚で評価してください。
補足
尚、城アラキさんのバーの十戒の中に「5千円以下ではカードで支払わない」という項目がありますが、これは完全に間違っています。カード払いができる店では、いくらであってもカードで支払ってよいのです。手数料がかかる云々の解説もありますが、金額に関わらず手数料は同じパーセンテージで掛かるので、金額によってカード支払いをする・しないを分ける意味がありません。また、店側のキャッシュフローを考えるなら、むしろ大きな金額では現金払いのほうが良いということになります。ただ、いずれにせよ、カード払いができる店では、いくらであってもカードで支払ってよいのです。それが不都合な店は、カード支払いを導入しなければ良いだけなのです。これは、そのお店の経営判断であって、お客さんが配慮することではありません。このカード支払いに関する十戒は、経営オンチな店を育ててしまう危険性があるので、特に言及しておきました。ちゃんと経営ができる、というのは良いバーの条件ですから。酒の基本は決して乱れず。それさえできれば後は・・ |
以上、心の片隅に留めながら、今日もよいウィスキー・ライフを。