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Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:ザ・ラッキーキャット サン 猫のウィスキー

The Lucky Cat "Sun" by Mars(マルスウィスキーのザ・ラッキーキャット サン)を飲んだ。86点。
マルスウィスキーから、変わったラベルの一本。写真の猫は、オーナーの愛猫だそうだ。これなら、ウィスキーファンと、猫ファンの両方にアピールできるだろう。
中身は、モルト原酒の熟成の仕上げに、ポートとマディラ、ふたつの酒精強化ワインの樽で熟成させたもの。

どのような香味をみせてくれるのだろうか。

ザ・ラッキーキャット “サン”

【評価】
グラスを傾け、鼻に近づけそっと息を吸う。赤いクレヨン。土、ポピー。深い陶酔。
口に含んで転がす。絨毯の上で伸びをする猫。やわらかく、なめらか。しなやかなあくび。
野味溢れる、ゆったりとした一杯。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:The Lucky Cat Sun(ザ・ラッキーキャット サン)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, Port Wine,  Madeira Wine, オーク、ポート、マデイラ
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


オーナーの愛猫。なかなかの美猫である。

説明ノート

深い陶酔。やわらかく、なめらか。









Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:ツインアルプス イチゴのさわやかな甘み・・・

マルス ツインアルプス(TWIN ALPS by MARS)を飲んだ。78点。
流通力のあるウィスキーを紹介した「1,000円台ウィスキーシリーズ」のひとつでもある。

さて、どのような香味なのだろうか。

マルスウィスキー ツインアルプス

【評価】
グラスから立ち上る香りは、透き通った温度の低い水、古びた校舎の木の窓枠。ストレートなアルコールの香り方、少し姿勢を正したくなる。
口に含めば、イチゴのさわやかな甘み。厚い柾目の木の板。そして、後に上がってくる熱いアルコール。
シンプルで要素も多くはないが、端正、というべきまとまりをもつウィスキー。

【Kawasaki Point】
78point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:マルス ツインアルプス(TWIN ALPS by MARS)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

軍神マルスをイメージしたロゴ




ストレートなアルコールの香り方、少し姿勢を正したくなる

シンプルで要素も多くはないが、端正





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:駒ヶ岳 ザ・リバイバル 2011 六月の雨上がり・・・

駒ヶ岳 ザ・リバイバル 2011(KOMAGADAKE THE REVIVAL 2011)を飲んだ。56点。

「駒ヶ岳」ブランドを生み出しているマルスウィスキーの生みの親は岩井喜一郎という人物だ。この人、“マッサン”として知られるジャパニーズウィスキーの父、竹鶴政孝と縁が深い。当時、竹鶴政孝をスコットランドへウィスキー留学させてくれた会社の上司が岩井喜一郎であったのだ。(そもそも政孝は岩井喜一郎を頼って摂津酒造に入社した)
ところで、ウィスキー蒸溜所の経営はギャンブルの要素が多く不安定だ。マルスウィスキーもしばらく蒸留をストップしていたが(その間も熟成させていた原酒でリリースはしていた)、2011年に19年ぶりに新規の蒸留を再開した。そして、蒸留再開後の初リリースがこのボトル。最低限の3年しか熟成させていないが、「REVIVAL(復活)」のネーミングにつくり手の意気込みがうかがえる。

さて、このボトルの香味はどうだろうか。

The Revival 2011 駒ヶ岳

【評価】
爽やかな麦の香りと強烈なアルコール!森林浴をしているような爽やかさの後ろに乳酸のうまみ。
六月の雨上がりの苔むす森林。爽やかでありながらも鮮烈な印象。
あぁ、ここにウィスキーが生まれてきたのか。

【Kawasaki Point】
56point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:駒ヶ岳 ザ・リバイバル 2011(KOMAGADAKE THE REVIVAL 2011)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

マルスウィスキーのエンブレム

稜線をイメージしたエンボスの施されたボトル

6,000本限定

非常に若い色。美しい。









Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:シングルカスク駒ケ岳1988 25年 スパイスにドラマを・・・

シングルカスク 駒ケ岳1988 25年熟成(Single Cask KOMAGATAKE 1988 25yo)を飲んだ。89点。
「駒ケ岳」は信州はマルス蒸留所の主力ブランドだ。蒸留所が20年以上の長熟ものを「シングルカスク(=樽だしそのまま、ブレンドなし)」で出すときは、「これはよくできてますよ!ウチの蒸留所の自慢のひと樽です」という自信の表れだ。
さてはて、その香味やいかに。

駒ケ岳1988 25年熟成

【評価】
グラスから立上る香りは、スパイシーなシェリーの香り、しっかりとでた渋みと、すこしの焦げ。どっしりとした安定感、そして清涼な空気。
口に含めば、すぅーっと入ってきて、スパイスの花火が、時間差でさまざま弾ける。そのあとの渋みは、落ち着きを取り戻す鍵となっている。花火の余韻を漂わす夜の静寂。
翌朝、山奥に流れる清涼な小川のほとりに咲く色とりどりの小さな花々。
そのスパイスにドラマを持っているウィスキー。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄:シングルカスク 駒ケ岳1988 25年熟成(Single Cask KOMAGATAKE 1988 25yo)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

マルス蒸留所のエンブレム(紋章)

山々の稜線


1988-2013 このカスク(樽)からは468本のウィスキーが生まれた

スパイスの花火が、時間差でさまざま弾ける

山奥に流れる清涼な小川のほとりに咲く色とりどりの小さな花々

信州はマルス蒸留所の位置はここ。地図を拡大して確かめてみて。
大きな地図で見る



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ 同窓会のような

岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ(IWAI TRADITION WINE CASK FINISH)を飲んだ。85点。
もともと岩井トラディションはほとんど知る人のいない、「知られざる名ブレンデッド」だが、それをワイン樽で最後の1年寝かせたこの「ワイン・カスク・フィニッシュ(ワイン樽仕上げ)」は、さらに知られざるウィスキー。
さて、その香味は?

岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ


【評価】
グラスから立ち昇る香りは、鮎の塩焼き、あぁ香水のようなトップノート、バラの花、温かい、植物園のようだ。
口に含めば、柔らかい、ひさびさに同級生に会ったかのようなほっとする香り。過ぎ去りし日の木のぬくもり。
思わず心の構えがほぐれてしまうウィスキー。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ(IWAI TRADITION WINE CASK FINISH)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, Wine オーク、ワイン
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

MARS(マルス)ウィスキー

ボトルは新デザイン。旧デザインの方がカッコよかった。

日本のウィスキーの祖父、
岩井喜一郎の姓を冠している

Wine Cask Finish

あぁ香水のようなトップノート、
バラの花、温かい、植物園


ひさびさに同級生に会ったかのようなほっとする香り

思わず心の構えがほぐれてしまう






Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:マルス モルテージ 3 plus 25 夏の果実と、麦の香り

MARS MALTAGE 3 plus 25(マルス モルテージ 3 プラス 25)を飲んだ。87点。

WWA2013(ワールド・ウィスキー・アワード)で「ベスト・ブレンデッドモルト」に選ばれたボトルだ。この「ベスト」は世界の最高賞ということで、WWAのベストはそれなりにすごい。(シングルモルト部門では「アードベッグ・ガリレオ」や、ブレンデッド部門では「響21年」がそれぞれベストに選ばれている)
このウィスキーをつくっているのは「マルス蒸留所」という蒸留所だ。ジャパニーズ・ウィスキーの中でも、サントリーやニッカに比べれば知名度は低い。今回の初受賞で、このボトルは一気に売り切れ、その他のボトルにも注目が集まっている。(ちなみに、当ブログ選出2012の最優秀賞は、同じマルス蒸留所の「駒ヶ岳1985」だ。こっちをエントリーしても面白かったと思う)

「3plus25」というのは、鹿児島で3年寝かしたあと、信州で25年寝かしました、という意味。結局28年熟成。あんまりウィスキーが「お引越し」することはないので、珍しいといえる。今回の受賞で改めて味わってみた・・・さて、その香りと味はいかほどか。

初エントリーで初受賞、おめでとう!



【評価】
グラスに鼻を近づければ、甘くふくよかな香り。うっとりする、木の酸味とスパイシーさが、アルコールに乗る。木造校舎と砂煙。川魚の燻製。
口に含めば、爽やかな夏の果実の甘み。熱く上がってくるアルコールが、ジリジリと麦芽のうまみを分解する。その後に、ノドで感じる甘み。
爽やかで奥深いウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:MARS MALTAGE 3 plus 25(マルス モルテージ 3 プラス 25)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル





うっとりする、木の酸味とスパイシーさが、アルコールに乗る

爽やかで奥深いウィスキー



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

レビュー:イワイ トラディション 知られざる名ブレンデッド

イワイトラディション(IWAI TRADITION)を飲んだ。86点。
このイワイトラディションは、訳すと「岩井伝説」。ボトルが1,000~2,000円のブレンデッド・ウィスキーのどこが「伝説」なのか?というか、岩井って誰ですか?・・と思われがちだが、これが本当に、伝説的なウィスキーであるから、ウィスキーは奥深い。
短く言えば、岩井さんは、日本のウィスキーの祖父。ジャパニーズ・ウィスキーの父は、単身留学してウィスキー作りを学んで帰った竹鶴 政孝(たけつる まさたか)だ。竹鶴は、サントリーで山崎蒸留所を作り、その後ニッカウィスキーの創設者となった。その竹鶴に「行ってきなさい」と言った上司が、岩井 喜一郎(いわい きいちろう)だ。岩井さんが行かしてくれなかったら、今のジャパニーズ・ウィスキーはない、ということで、岩井さんがジャパニーズ・ウィスキーのおじいちゃん。
竹鶴は帰国後、岩井に留学の成果をまとめたノートを提出する。これが『竹鶴ノート』。

この『竹鶴ノート』を参考に蒸留器をつくった岩井喜一郎。その蒸留器で今もウィスキー作りを細々と(失礼!)行っているのが、マルス蒸留所だ。この蒸留所が、「岩井」の名を冠したブレンデッド・ウィスキーを出す意気込みやいかに。


【評価】
グラスから立ち上る、古めかしい木の香り。木造の校舎。日に焼けた木の板。煙。木枠の窓ガラス越しの青空。
グラスを傾け口に含めば、岩清水の香り。焼いた鮎のうまみ。スモーキー。
豊かなフレーバー。スモーキーさを味あわせる名ブレンデッド。知られざる、と言わざるを得ないのが惜しいところ。

【Kawasaki Point】
86point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:イワイトラディション(IWAI TRADITION)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

IWAI TRADITION はまさに、岩井伝説。
古めかしい木の香り。木造の校舎。
岩清水の香り。焼いた鮎のうまみ。スモーキー。
信州はマルス蒸留所
知られざる名ブレンデッドウィスキー

信州はマルス蒸留所の位置を地図で確認してみて。

大きな地図で見る


Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: Brand:MARS(マルス)

Kawasaki's Whisky Award 2012 ~2012年もっともオススメのウィスキー~


その年、もっとも輝いたウィスキーに贈られる Kawasaki's Whiskey Award が今年も発表されました。厳選なる審査の結果は下記のとおりです。


最優秀ウィスキー賞
~今年もっとも輝いたウィスキー。陰と陽をバランスし、飲む者の人生に深みを与える~

駒ケ岳 1985 Sherry Cask Strength (Age:27)

駒ケ岳 1985 Sherry Cask Strength (Age:27)


信州はマルス蒸留所の皆様、おめでとうございます。

“繊細な香りは、まるで香水のよう。香りのハーモニーにより、樽出しの60.7度ものアルコールはその強さを感じさせず、このウィスキーを支える必然となる。口に含むと、シェリー樽の木の繊維の一本一本を伝えてくるように、うまみと深みとコクが次々と展開される。思わずウットリするが、決してしつこくならず、次の一杯を「より味わうように」と誘われているかのよう。軽さと深さ、高音と低音、飲みやすさと味わい、相反する要素を見事に統合している。ジャパニーズウィスキーの最高峰に位置する逸品である”

あまりメジャーな銘柄ではありませんが、真摯なウィスキーづくりが審査員の心を揺さぶりました。2012年の最優秀ウィスキーという評価です。



最優秀新人賞
~今年もっとも驚きをもたらした若いウィスキー~

THE COOPERS CHOICE  LAPHROAIG 2005 (AGE:6)

THE COOPERS CHOICE  LAPHROAIG 2005 (AGE:6)


グラスゴーはバーズデンのブライアン・クルックさん、受賞おめでとうございます!

“わずか6年という若いウィスキーであるが、その成熟と骨格は信じられないほど。フレグランスはオイリーでスパイシー、スウィートでさわやか。しかし口に含むと、若いが、若いが、しっかりとしたラフロイグ。この若さでこの骨格を持っていることに驚かされる。まるで何かの宿命を背負って生まれてきた赤子の意志の強い目ような。フィニッシュは、長くデクレシェンドしていく。満足を与えてくれる一本”



最優秀技術賞
~今年もっとも高いウィスキー技術に贈られる。次のウィスキーの発展を予感させる~

THE LADDIE TEN (AGE:10)

THE LADDIE TEN (AGE:10)



アイラ島はブルイックラディ蒸留所のジム・マッキュワンさん、おめでとうございます!

“ノンピートであるが、アイラ島の湧き水を使うことによりピート香を感じさせ、グレープフルーツ、レモン、蜂蜜、本当にわずかなバター、潮、煙。爽やかで飲みやすいウィスキーに仕上がっている。何度飲んでもそのバランス感覚には舌を巻く。ウィスキーには珍しく、食前、食中、食後、いずれの場合にも合う。ボトルデザインも秀逸。日常のドリンクとしてのウィスキーと、フレグランスのアートとしてのウィスキー、その両面をバランスした、魂の主張が感じられる一本”
復活系蒸留所のBRUICHLADDICHの、復活後、最初の一本です。素材はすべてアイラ原産にこだわり、産業としてのウィスキーを発展させようとしているジム・マッキュワン氏の行動力も、審査員に高く評価されました。




最優秀特殊効果賞
~こんなウィスキー、アリ!?と思わずつぶやくウィスキーに贈られる~

OCTMORE シリーズ(特に5)

アイラ島はブルイックラディ蒸留所のジム・マッキュワンさん、またしてもおめでとうございます!

“世界一のピート。これまでの世界一であったアードベックのフェノール値を、3倍以上にして更新するという、ぶっちぎりの世界一を突然成し遂げ、ウサイン・ボルトが如く、自らの世界記録を塗り替え続けている。なぜこんなにピートを効かせても、ウィスキーとして成立するのか。オクトモアの5番目のリリースではサブタイトルが「ベルベット手袋の中の鉄拳」であった。最初は、世界一のピートも、59.5度のアルコールも感じさせない。飲むと穏やか。しかし、飲んだあと徐々に、アルコールが上がってきて、強烈なピート香を感じさせ、虜にさせる。まさに、ベルベット手袋の中の鉄拳。新しいウィスキー体験を作り上げた一本”
復活した蒸留所ですが、挑戦者としての姿勢をとり続けていることが、審査員にも注目されたようです。




特別功労賞
~長年の功労をたたえる賞です~

White Oak あかし (AGE:14)


White Oak あかし (AGE:14)

明石は江井ヶ嶋酒造のみなさん、おめでとうございます!

さまざまな樽の実験を積み重ねておられる江井ヶ嶋酒造のこの「あかし」は、焦がしの香ばしさ、澄んだ麦の香り、マスカットフレーバーが絶妙に調和している。白ワイン樽フィニッシュが心憎い。文句なく美味いが、出会えることの少ないウィスキー。

新作のリリースも待ち遠しいですね。長く続けていただきたいと審査員一同申しております。


以上、Kawasaki's Whiskey Award 2012 でした。
来年も皆様が良いウィスキーに出会えますように。良いお年を。