書籍『Japanese Whisky』Amazon予約キャンペーン サイン入りポストカードプレゼント

1か月後に、当ブログのYuji Kawasakiがウィスキーレビュアーとして参加した
書籍『Japanese Whisky』が世界のアマゾン・書店で発売されます。
これを記念して、共著者であるBrian Ashcraftとの共同キャンペーンを開催します。(Brian Ashcraftもほぼ同様のキャンペーンを実施中)

発売日の前日2018/5/28までに書籍をAmazonで予約購入いただいた方に、もれなく著者2名のサイン入りオリジナルポストカードをプレゼントいたします。

オリジナルポストカード

◆応募期間
2018/4/29(日)~2018/5/28(月)

◆応募方法
送信内容:アマゾンでの「購入完了画面のスクリーンショット」あるいは、「購入完了メールのスクリーンショット」をお送りください。

送信方法:TwitterのDM(Twitterアカウントはこちら)あるいは、Facebookページのメッセージ(Facebookページはこちら)でお送りください。

対象書籍Japanese Whisky: The Ultimate Guide to the World's Most Desirable Spirit With Tasting Notes from Japan's Leading Whisky Blogger

※本文は英語の書籍です

発送:発送の際にご住所を伺います。尚、発送に使用した氏名・ご住所のデータは発送のみに使用し、発送完了後1週間以内に削除いたします。
※本キャンペーンでは発送は国内のみに限定しております


ぜひ、これをご縁にご応募お待ちしております。


レビュー:グレンアラヒ 1992 23yo Cadenhead あの喧騒は一瞬で・・・

Glenallachie 1992 23yo Series of Small Batch by Cadenhead(グレンアラヒ1992年 23年熟成 ケイヘンヘッドのスモールバッチシリーズ)を飲んだ。81点。

WとMとCが重なったロゴでおなじみ、William Cadenhead(ウィリアム・ケイヘンヘッド) は信頼できるボトラーのひとつだ。

さて、このボトルはどんな香味だろうか?

グレンアラヒ 1992年蒸留 23年熟成 by ケイデンヘッド

【評価】
その香りは、夏のクヌギ。蜜。火薬!
口に含む。午前の光を浴びたフラワーウォーター。ガスライター。侘しい夜の花火あと。
あの喧騒は、、一瞬で遠くにいってしまった。

【Kawasaki Point】
81point

【基本データ】
銘柄: Glenallachie (グレンアラヒ)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Sherry(シェリー)
ボトル:William Cadenhead (ケイデンヘッド)

非常に美しいロゴだ

夏のクヌギ。蜜。火薬! 

午前の光を浴びたフラワーウォーター



侘しい夜の花火あと。

あの喧騒は、、一瞬で遠くへいってしまった。

レビュー:クライヌリッシュ 1995 21yo ELIXIR 客人が来ただろうか・・・

Clynelish 1995 21yo by Elixir Distillers(エリクサーディスティラーズよりクライヌリッシュ 1995年 21年熟成)を飲んだ。87点。

エリクサーディスティラーズは、去年までスペシャリティドリンクスと名乗っていたボトラーズ(瓶詰業者)だ。「エリクサー」といえば、よく中世ヨーロッパを舞台としたゲームや物語などでも妙薬として描かれているが、実際、ウィスキーやその元となった蒸留酒は不思議な力のある薬と信じられていた。アルコールは「酒精」とも言うが、火を大きくする精霊の力があると思われていた。今は多くの人がそれを化学だと受け止めているが、それでもまだウィスキーには「香味」の魔法が生きている、という点で同意できる人は多いはずだ。

さて、このエリクサーはどのような香味だろうか。

クライヌリッシュ1995年蒸留 21年熟成 エリクサーディスティラーズ

【評価】
グラスから立ち上る香りは、午後に焼いたばかりのクッキー。杏のジャムが中に入ってる。サクサクで、甘い。ドアステップを上がる靴音、客人が来ただろうか。
液体を口に含む。友人たちと過ごす甘く濃密なひと時。大人の会話が弾む。明るい食卓。ロウソク、食後には洋ナシ。
甘く痺れるような一日の疲れと、充実感。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄: Clynelish(クライヌリッシュ)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Elixir Distillers (エリクサーディスラーズ社)


1995年10月蒸留

2017年9月ボトリング

午後に焼いたばかりのクッキー

ドアステップを上がる靴音、客人が来ただろうか



レビュー:スカラ・ブレイ 1999 17yo 波に揺られながら・・・

Skara brae 1999 17yo coopers choice(クーパーズチョイスのスカラ・ブレイ1999 17年熟成)を飲んだ。84点。

「スカラ・ブレイ」とは何か。調べてみると、紀元前3,000年ぐらいまえの新石器時代の遺跡だそうだ。石でできた建造物の集落で、長いあいだ土に埋もれていたが、1850年の冬の嵐が土を根こそぎはぎ取って、4,800年ぶりにその姿をあらわしたのだというから、謎めいている。
ちなみに、オークニー諸島に位置している。オークニー諸島といえば、ハイランドパークやスキャパといった蒸留所で有名だ。このボトルにも「THE SECRET ORKNEY」とあるので、オークニーの“とある蒸留所”のものだろう。とある・・・まあ、そっとしておこう。

さて、どんな香味だろうか。

スカラ・ブレイ 1999年蒸留 17年熟成

【評価】
グラスから立ち上る香りは、少し錆びたボートとその古い床。晴れた日の午後。島影からでて、魚を獲りにいこう。ハニートーストのランチ。焦げと、釣り針と、飛沫。
口に含めば、カラフルな魚たちが泳ぐ姿。アッサムにハチミツ。波に揺られながら、午睡のひととき。
麦わら帽子を、顔にかぶせる。

【Kawasaki Point】
84point

【基本データ】
銘柄: SKARA BRAE(スカラブレイ)
地域:Islands (アイランズ)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Cooper's Choice (クーパーズチョイス)

1999年蒸留で17年熟成

少し錆びたボートとその船底

ハニートーストのランチ。焦げと、釣り針と、飛沫。

波に揺られながら、午睡のひととき。