レビュー:クライヌリッシュ 1995 21yo ELIXIR 客人が来ただろうか・・・

Clynelish 1995 21yo by Elixir Distillers(エリクサーディスティラーズよりクライヌリッシュ 1995年 21年熟成)を飲んだ。87点。

エリクサーディスティラーズは、去年までスペシャリティドリンクスと名乗っていたボトラーズ(瓶詰業者)だ。「エリクサー」といえば、よく中世ヨーロッパを舞台としたゲームや物語などでも妙薬として描かれているが、実際、ウィスキーやその元となった蒸留酒は不思議な力のある薬と信じられていた。アルコールは「酒精」とも言うが、火を大きくする精霊の力があると思われていた。今は多くの人がそれを化学だと受け止めているが、それでもまだウィスキーには「香味」の魔法が生きている、という点で同意できる人は多いはずだ。

さて、このエリクサーはどのような香味だろうか。

クライヌリッシュ1995年蒸留 21年熟成 エリクサーディスティラーズ

【評価】
グラスから立ち上る香りは、午後に焼いたばかりのクッキー。杏のジャムが中に入ってる。サクサクで、甘い。ドアステップを上がる靴音、客人が来ただろうか。
液体を口に含む。友人たちと過ごす甘く濃密なひと時。大人の会話が弾む。明るい食卓。ロウソク、食後には洋ナシ。
甘く痺れるような一日の疲れと、充実感。

【Kawasaki Point】
87point

【基本データ】
銘柄: Clynelish(クライヌリッシュ)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Elixir Distillers (エリクサーディスラーズ社)


1995年10月蒸留

2017年9月ボトリング

午後に焼いたばかりのクッキー

ドアステップを上がる靴音、客人が来ただろうか



レビュー:スカラ・ブレイ 1999 17yo 波に揺られながら・・・

Skara brae 1999 17yo coopers choice(クーパーズチョイスのスカラ・ブレイ1999 17年熟成)を飲んだ。84点。

「スカラ・ブレイ」とは何か。調べてみると、紀元前3,000年ぐらいまえの新石器時代の遺跡だそうだ。石でできた建造物の集落で、長いあいだ土に埋もれていたが、1850年の冬の嵐が土を根こそぎはぎ取って、4,800年ぶりにその姿をあらわしたのだというから、謎めいている。
ちなみに、オークニー諸島に位置している。オークニー諸島といえば、ハイランドパークやスキャパといった蒸留所で有名だ。このボトルにも「THE SECRET ORKNEY」とあるので、オークニーの“とある蒸留所”のものだろう。とある・・・まあ、そっとしておこう。

さて、どんな香味だろうか。

スカラ・ブレイ 1999年蒸留 17年熟成

【評価】
グラスから立ち上る香りは、少し錆びたボートとその古い床。晴れた日の午後。島影からでて、魚を獲りにいこう。ハニートーストのランチ。焦げと、釣り針と、飛沫。
口に含めば、カラフルな魚たちが泳ぐ姿。アッサムにハチミツ。波に揺られながら、午睡のひととき。
麦わら帽子を、顔にかぶせる。

【Kawasaki Point】
84point

【基本データ】
銘柄: SKARA BRAE(スカラブレイ)
地域:Islands (アイランズ)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Cooper's Choice (クーパーズチョイス)

1999年蒸留で17年熟成

少し錆びたボートとその船底

ハニートーストのランチ。焦げと、釣り針と、飛沫。

波に揺られながら、午睡のひととき。



レビュー:コンバルモア1984 23yo 心が晴れ渡る・・・

CONVALMORE 1984 23yo by GM Connoisseurs Choice Series(G&M社のコニサーズチョイスからコンバルモア 1984 23年熟成)を飲んだ。81点。

コンバルモアは、すでに閉鎖した蒸留所だ。蒸留所が閉鎖したらそのウィスキーの価値が上がるように受け取られるフシがあるが、本来的には今その蒸留所が稼働しているかしていないかと、ウィスキーの価値とは無関係だろう。ただ、「もうないもの」に特別な感情を抱くのは、人間のさがなのだろう。

さて、このボトルはどんな香りを運んでくるだろう。

コンバルモア1984-2008 23年熟成

【評価】
グラスから立ち上る香りは、白樺と白桃と梨。わずかに香るパイプ。ゆったり雲が流れて、地平線が広がる大地を車で進む。
口に含む。目当ての沢にたどり着いて、岩に腰掛けおにぎりを喰う。笹に包まれた梅干しの握り。
心が晴れ渡る青い空を見上げる。

【Kawasaki Point】
81point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄: Convalmore (ロングロウ)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Sherry(シェリー)
ボトル:Gordon & MacPhail (ゴードンマクファイル)

1984年熟成




スぺイサイド(スペイ川流域)

コンバルモアはダフタウンの4番目の蒸留所として1893年に創立された。
1985年に役割を終えた。


レビュー:グレンファークラス2005 クリスマスモルト 口の中で弾ける・・・

Glenfarclass 2005 10yo 2016 Christmas bottle(グレンファークラス2005年蒸留 10年熟成 クリスマスモルト)を飲んだ。86点。

クリスマスといえば思い出すのが、グレンファークラス。「クリスマスモルト」と銘打ったボトルをリリースするからなのか、濃いシェリーの香りにほっこりできるからなのか。
寒い日にあたたかな家でちょっと出てくるとうれしくなる銘柄だ。

さて、このボトルはどんな香味だろうか。

グレンファークラス 2005年蒸留2016年ボトリング 10年熟成 クリスマスモルト

【評価】
グラスから立ち上る香りは、古き良きシェリー熟成。甘さの中にふくよかなスパイス。ブルースハープ。
グラスを傾け、液体を口に含む。スパイスたちが口の中で弾けるが、甘くておっとりとしたクッションの中でそれは起こる。
これは雪道をあるいてきたご褒美だろうか。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄: Glenfarclas(グレンファークラス)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Sherry butt(シェリー)
ボトル:Distillery Bottle (オフィシャル)

金字のラベル。クリスマスムード。

for the Whisky Hoop

ブルースハープな香り

 
雪道を歩いてきたご褒美だろうか